世田谷区内にご自宅をお持ちのご夫妻から、名義人である夫が亡くなった際、相続税が発生するのかどうか。発生するならいくらくらいになるのか、世田谷の自宅はだれが相続すればいいか、など。相続に関して分からないことが多く、不安であるとのご相談を受けました。
弊所ではまず、相続の際にどのようなことをするのか。全体像やスケジュールなどをお伝えしました。 その後、現状を把握するために、ご主人の財産や債務は何があるのか。相続人はだれか。そして、その財産や債務をご主人から奥様やお子様にどのような形で引き継がれるのが望ましいかをお聞きしました。
現状を把握した上で、財産価値の算定、想定される相続税額の算出や財産の分割シミュレーションを行いました。その結果、このまま相続が発生した場合、財産の分割がスムーズに行えない点や、多額の相続税が発生することが分かり、奥様やお子様が争うことなく安心して相続を迎えるためには、相続財産の内容などを調整する必要や、納税資金を確保する必要があることがわかりました。
弊所では、現状をお伺いした上で、財産についてそのまま相続人に引き継がせるかどうか。そして、あとあと相続人同士のもめごとを回避するため、今所有している財産を他の財産に変えるかどうか検討し、ご提案を行いました。 また、ご主人の意志を相続発生後に奥様やお子様にきちんと伝えるため「遺言」を作成すること、また、節税対策として相続税の非課税があり納税資金面で有利となる生命保険の加入をご提案いたしました。
本ケースでは、『もし相続が発生した場合にどうなるのか?』という漠然とした不安に対して、相続の全体像を知り、そしてご主人の現状を把握出来たことで、現時点での問題点や将来的なもめごとを予測することが出来ました。 その結果、いくつかの相続対策の方法をお伝えし実行することで、奥様を含む相続人の方々にも『相続』に関する全体像を把握して頂くと共に、円滑に相続が進むような事前のお手伝いができたと感じています。