[相続質問箱] 婚歴の長い夫婦なら非課税で贈与できる額が大きくなると聞きました

『おしどり贈与（配偶者控除）』ですね！

婚姻関係が20年以上の夫婦であれば、2,000万円までの金額が非課税となります。毎年使える暦年贈与（110万円）と合わせると、2,110万円までは非課税で贈与することが出来るので、よりお得です。

「贈与の対象となる財産」

2,000万円の非課税の対象となるのは、下記の①又は②の贈与です。

①自宅（具体的には、住んでいる自宅の土地、建物）を贈与する
②これから自宅を購入する場合、その自宅を購入するための資金を贈与する

「配偶者控除を受けるための条件」
この制度を使う場合は、下記ルールがありますのでご注意ください。

• 婚姻関係が20年以上の夫婦 ※事実婚はダメ
• 贈与される財産が、自宅　or　自宅を購入するための資金
• 贈与を受けた年の翌年3月15日までに、実際に住むこと ※住民票を移すだけはダメ
• 同一配偶者間では、一度しか使えない
• 確定申告が必要

「注意点」

よくこの制度を利用した後、確定申告をしない人がいます。実際、過去何人も確定申告を忘れてしまったお客様の税務相談を受けました。確定申告をしないと通常の贈与の取り扱いになり、ケースによっては数百万円の贈与税がかかってしまうこともあります。

弊所ではお客様がどのように財産を贈与したいかを確認しながら、最適な計画づくりをお手伝いいたします。

ぜひ、お気軽にご相談いただければ幸いです。

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